屋根塗装には絶対に必要？「タスペーサー」とは-メリット・デメリット-

今回は前回に引き続いて「タスペーサー」について紹介します。今回は主にメリットとデメリットを紹介します。

 

タスペーサーを使う屋根の種類

 

タスペーサーを必要とする屋根は、一般的にストレート屋根です。

スレート屋根にはコロニアルやカラーベストなどの種類があります。タスペーサーは屋根材を重ねて施工する場合に必要ですが、屋根の状態によっては使わない場合もあります。

タスペーサーは住宅1棟の屋根に何十、何百個も使うため、その分コストもかかってしまいます。
必要のない屋根に施工すると、しっかりと固定できずに、風で飛ばされたりする可能性もあるので、無駄な費用がかかってしまいます。そのためタスペーサーの使用には十分に業者と相談しましょう。

 

タスペーサーを使うメリット

・屋根塗装の時間が短縮される
・施工費用（縁切り）が安くなる
・施工後のお手入れが不要
・屋根に傷がつく心配がない

タスペーサーではなく、縁切りで屋根材に隙間を作る場合は、塗装が全て終了した後、しっかり乾燥させてから施工します。

使用する塗料によりますが、完璧に乾燥するまで1日ほど時間がかかります。
しかし、タスペーサーを使用することで、乾燥時間を待たなくても隙間ができるため作業効率がよくなります。
そして縁切り作業の手間が減ったことで、施工費用も安く済む可能性があります。

また、カッターなどのアイテムを使って塗膜をカットしなくても良いので、屋根材自体を傷つける心配がありません。

 

タスペーサーを使うデメリット

・使い方を間違えると屋根材が割れる
・追加費用が発生する可能性がある

屋根材の耐久性が落ちている状態でタスペーサーを設置しようとすると、ひび割れが生じる可能性があります。
また、ストレート屋根以外に取り付けたときも、同じような症状が起こる可能性があります。

基本的に屋根の耐久性が残っていて定期的にメンテナンスを行っていれば、タスペーサーを取り付けても屋根材のひび割れは起こりません。
タスペーサー設置後、屋根に登っても割れる心配はないので、耐久性もあります。