コーキングの劣化!?-ブリード現象とは-
2024/05/16
外壁塗装を行う際は、コーキングの打ち替えもおこなうことが多いです。サイディングボードやALCなどの外壁材を壁面に貼り付けるために重要なコーキングですが、目地の充填剤のことを言い、「シーリング」と呼ばれることもあります。
固い外壁材と外壁材のすき間をなくし、すき間を防いで外側からの雨水やホコリなどの侵入を防ぐ役割があります。
しかしこのコーキングは、あとからブリード現象と呼ばれる現象が現れることがあるので今回はその現象について紹介していきます。
ブリード現象とは
コーキングにおこるブリード現象とは、コーキング剤のうえに塗装を行ったあとに、黒っぽく変色してしまう現象のことです。
塗装後1~2年くらいから出始めます。
ブリード現象が生じやすいコーキング剤があり、そこに塗料を塗ることによって塗料の成分が反応を起こしてしまい、黒く変色してしまいます。
この変色は劣化でおこる現象で、美観が損なうというだけではなく、コーキング剤自体の耐久性も低下している状態です。
塗装の劣化も早まるので、塗料本来の機能を低下させてしまうこともあります。
場合によっては1年から2年程度で塗装をしなおさなければならないこともありますので、ブリード現象が起きないように対策をするのがよいです。
原因
ブリード現象はコーキング剤に含まれる「可塑剤」(かそざい)と呼ばれる素材が内部からにじみ出て、塗料と反応を起こしてしまうことが原因で起こります。
可塑剤はコーキング剤に柔軟性を持たせるための素材で、劣化によるヒビ割れや剥がれを起こしにくくする効果があります。
お住まいや建物にはほぼほぼコーキング剤が広く活用されているので、可塑剤が含まれているものであればブリード現象が生じる可能性は理解しておきましょう。
近年では可塑剤が含まれていないコーキング剤が活用されるようになりましたが、過去のものには可塑剤が含まれるものが多かったために、塗装の際には注意が必要です。
次回は対策について紹介します。
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