屋根坪と建坪の違い
2025/03/12
屋根の塗装工事や葺き替え工事をご検討のお客様の中には、複数の施工業者へ見積もり依頼をされている方がいます。
しかし、よく見ると見積書に記載されている屋根面積が施工会社によって異なっている場合があります。
また、中には「見積書に記載してある建坪と屋根施工面積の数字に大きな差がある?」「どの施工会社が正しいかわからない。」という方もいらっしゃいます。
これは勘違いされがちなポイントですが、実は屋根面積と建築面積(建物を真上から見た時の面積=建坪)は同じではわけではないのです。
そこで今回の記事では取り寄せた見積書を正しく解釈できるよう、屋根面積と建坪との違いや、屋根面積の計算方法、図面がなくても誰でも簡単に屋根面積が計算できる概算方法などを解説していきます。
建坪と屋根坪の違い
建坪とは、建物を真上から見た時の面積を坪数に換算したものを指すのが一般的に建坪と言われているものになります。
しかし建坪の解釈はあいまいで建築基準法で定められた定義がある訳ではありません。建築会社によっては1階の床面積を坪数に換算したものという意味で使っている場合もでてきます。
一方屋根工事で使用される「屋根面積」とは屋根の水平投影面積のことをいい、「床面積+軒の出の面積」のことをいいます。
軒の出とは屋根の軒先の長さのことをいい、建物の外壁から突き出た軒先までの水平距離のことです。
軒の出はそれぞれの住宅の形状によって異なり、近年では軒の出がない住宅も増えています。そのため一概にはいえませんが、一般的には屋根の水平投影面積は建坪よりも大きくなることがおおいです。
さらに屋根には一定の傾斜があるので、真上から見た屋根の面積と実際の屋根の面積は違います。
真上から見ると同じ面積でも、屋根勾配が急になるほど実際の屋根面積は大きくなっていきます。
これは勾配(傾斜)伸び率と呼ばれます。
屋根勾配は建物の立面図や矩計図などに表記されていて、水平距離が10寸(1尺)に対して高さが何寸あるかを表しています。
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