屋根面積の計算方法
2025/03/14
今回は屋根面積の計算法を紹介していきます。
屋根面積の計算法
前回の記事屋根面積の決め方で紹介した勾配伸び率を使用すると、図面から簡単に屋根の面積を求めることができます。
図面から求めた屋根の水平投影面積が50㎡で4寸勾配(4.0/10)の屋根であれば、50㎡×1.077=53.85㎡が屋根の面積になります。
また屋根の塗装工事の場合には、屋根材の種類、形状によってこの数字に塗装係数を掛けて塗装面積を計算していきます。
たとえば折板屋根の場合で屋根面積が100㎡であれば、屋根の塗装面積は100㎡×1.44=144㎡又は100㎡×1.69=169㎡です。
(折半の高さで係数が変わります)
ただし表面が平らな屋根材の場合には、この計算は使いません。
図面がない場合
親から相続した古い家の場合や、中古住宅を購入して住んでいる場合などでは、家の図面がないことがあります。
そこで、今回は図面がなくても簡単に屋根面積が計算できる概算方法も併せて紹介します。
大雑把な計算方法ですが、業者の見積書の数量をチェックする際にはこの程度でも非常に役に立つと思います。
概算の屋根面積は、建物の建坪を使って計算し、計算式は次のように表します。
・屋根面積=建坪(建築面積)×1.1
又は
・屋根面積=建坪(建築面積)×1.2
基準となる面積は、建物の延べ床面積ではなく建築面積です。
また1.1を掛けるか1.2を掛けるかは屋根の勾配によって判断します。
屋根勾配が緩い場合は1.1を、屋根勾配が急勾配の場合には1.2を使用し計算します。
一般的な4寸勾配の家であれば、勾配が緩い屋根に該当すると思って大丈夫です。
急勾配か緩勾配かの判断は図面がないとわからないと思います。しかし、屋根に登って容易に屋根の上を歩けそうであれば勾配が緩いと判断して良いといえます。
また隣近所の家と比較した印象で決めてしまっても良いと思います。(あくまで大雑把なやり方なので、、)
ただし屋根面積は、軒の出の長さにも大きく影響を受けるので、地方の家や郊外に建つ家の場合には、この方法で求めた面積よりも実際の屋根面積が大きくなる傾向があります。
そして瓦屋根の場合には、瓦が約53枚で1坪になるのが一般的です。そのため、瓦の枚数を数えてある程度正確に屋根面積を計算できます。
その場合の計算式は、屋根面積=瓦の枚数÷53です。
見積書によく使われている平米(㎡)単位に直すには、この計算式で求めた数値を3.3倍にすると表すことができます。
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